2016/10/31

シーサーの発祥は
架空の動物であるシーサーの原型はライオンである。
したがって、その発祥地は、古代オリエントやインドということになる。
これらの地域では、古くからの王宮の門前に獅子などの像を置く習俗があった。
古代オリエントやインドで造形された獅子が、シルクロードを旅しながら姿形を変え、アジアやヨーロッパへ広まったというのが通説である。
かつてライオンはメソポタミア地方にも生息していた。
紀元前七世紀にオリエント全域を支配したアッシリア帝国の王は、有翼のライオンやスフィンクスのような猛獣を考え出しており、獅子が権威の象徴から?魔除災(ごうまじょさい)の守護神へと変わっていくようすがうかがえる。
中国を経由して朝鮮や日本、沖縄に伝来した獅子像(シーサー)は古代オリエントが源である。
沖縄へは十四世紀ごろに中国から伝わり、魔除け・悪霊返し・火返しとして定着している。
(SHISA編集委員会文献より抜粋)